Last modified 2005.12.15
田中としゆきのWebページ


 三重県議会議員時の活動報告

平成16年度の県一般会計及び特別会計決算審査に関し、平成17年11月2日の予算決算特別委員会において総括質疑を行いましたので、内容をご報告いたします。


予算決算特別委員会総括質疑
  1. 未収金対策について
  2. 青少年の健全育成について
  3. 公共交通網の整備と活用について

1

未収金対策について
田中 俊行

 新政みえ所属、旧四日市市選出の田中俊行でございます。

 平成16年度三重県歳入出決算に関連しまして、若干の質問を申し上げ、県当局の回答を求めたいと思います。20分という限られた時間ですので、早速質問に入らせていただきます。

 まず、1点目は県税の未収金対策についてであります。先程中森委員とテーマが重なりましたけれども、中身が重ならない部分に関して、1点だけお尋ねをいたします。

 平成16年度の県税の収入未済額は、平成10年度以来6年ぶりの減少となり、当局のご努力には敬意を表したいと思いますけれども、収入歩合は96.1%ということで、いまだ全国平均を下回っている状況でございます。抜本的な対策が急務だと考えますし、そのためには財産の差し押さえ、あるいは動産、不動産の公売等々、毅然とした対応を積極的に行って行く上で、担当職員の専門性の向上を図ることは不可欠であります。この専門性を持った職員とは、単に法務、税務に精通しているというだけではなくて、人間対人間の交渉に当たるときの精神的な強靭さと、滞納者を納税者に変えていく、いわば北風と太陽の太陽的要素もあわせ持った人材、こういう意味であります。こうした人材育成に平成16年度はどう取り組まれたのか、具体的にお伺いしたいと思います。

中尾総務局長

 県税の滞納に関しまして、県税職員の人材育成というご質問でございましたけれども、お答えを申し上げます。

 ご指摘のとおり、県税の滞納整理につきましては、これは納税者の財産に対して公権力をもって当たるという仕事でございますので、ご所見のとおり、担当職員には高度な専門的知識のみならず、さまざまな経験といったものが求められてくるというふうに思っております。このため、人材育成は極めて重要でございまして、各種の研修ですとか、それからいわゆるオン・ザ・ジョブ・トレーニング、これらを兼ね合わせながら、これまでも積極的に取り組んできておるところであります。

 具体的には、まず研修について申し上げますと、これは一般職員向け、それから管理者向けとまたそれぞれがございます。一般職員向けの研修につきましては、職員が講師を務める内部研修、それから関係機関が実施する研修への参加ということで、外部研修というものがございます。当該職員の経験度合い、こういったものに応じて、初級者、あるいは中級・高度、こういったきめ細かく当該職員のレベルに応じて受講できるような、こういう研修の仕組みを計画し、着実に実施してきております。

 幾つか例ございますが、例えば、自治大学校で税務専門課程微収事務コースというのがございまして、三重県、毎年職員を派遣させていただいております。これは将来の微収業務の幹部要員といたしましての必要な知識ですとか技術、こういったものをまず習得すると。それに加えまして、他県の微税職員とのネットワークづくり、それから先進事例の情報交換、技術習得といったようなことに効果があるというふうに認識いたしております。

 それから、滞納件数が増加してまいりまして、事案も複雑化してきておりますので、滞納事務に関しましての管理監督者、このマネジメントが非常に重要になってきておるというふうに認識しております。このために、管理監督者向けの研修についても実施してきておりまして、先進的な取組で成果を上げている他県の実務者に講師として来ていただきました、微収トップセミナーといったものの開催を行いまして、組織運営力、それから滞納債権の適切な管理、これに対しての向上を図っておるところでございます。

 それから、人事面でございますけれども、こういった研修制度のほかに人事制度といたしまして、平成15年度から人事異動において、スペシャリストコースというものを活用しました税務コースというものを設置いたしまして、県として税務行政の専門家の育成ということにも、努めてきておるところであります。

 それから、いわゆるオン・ザ・ジョブ・トレーニングでございますけれども、こういう各種研修に加えて、日頃から仕事を通じて、職務への精通ということが相まっていくことが大事だというふうに考えておりまして、税務制作室内の特別微収機動班が各県税事務所と連携いたしまして、困難事案の滞納処分に当たっておりまして、県税事務所の職員の捜索、公売等に関する技術、知識の向上に対して、バックアップを行っておるというような取組を行わせていただいておるところでございまして、今後も人材育成には配慮をしてまいりたいというふうに考えております。

田中 俊行

 いろいろ人材育成には努力をいただいているようですけれども、大変特殊な業務ですので、例えば民間企業における営業体験のようなものもひとつ対人折衝のための訓練といいますか、鍛錬という意味で取り入れていただくなど、今後も適材適所の配置に十分ご努力をいただきたいと、こんなふうに思います。

 現在、今、局長からもお話ありましたように、未収金対策を担当するチームとして税務政策室・納税支援グループの中に、特別機動捜査隊じゃなくて特別微収機動班ですね、こういう組織があるということであります。私の聞くところによりますと、高額の未収金案件について県税事務所からヒアリングもし、日頃のルーチンワークをこなしながら調査、ときには家宅捜索も含めて調査をしたり、あるいは納税交渉、差し押さえ、公売等々、さまざまな業務を文字どおり機動的に処理する使命を担っていると。そういうことでございますが、県税事務所と連携はしているものの、全県をカバーするためには現在の人員6名と聞いておりますが、いかにも少ないんではないか。そんなふうに私は感じますが、県の財政の大変厳しい状況、そして納税の公平性の確保という観点から、平成18年度の予算、あるいは組織をこれから固めていく中で、ぜひこの定数増の検討もしていただきたいと思いますけれども、この点についてのお考えあればお聞かせいただきたいと思います。

中尾総務局長

 税務の職員の定数の関係、ご指摘をいただきました。一つは全体といたしましての厳しい行財政事情のもとにございますんで、私どもとしては限られた人的資源の中で、いかに効率的、効果的な仕事をしていくかという点が大事だと思っております。全体としての定数調整については、実務的には予算編成とあわせて検討していくことになりますけれども、いずれにいたしましても、冒頭委員の所見にもございました毅然とした対応、それから対人折衝といったようなこと、私見るところでは現在の県での職員、先程お触れいただいた本庁の職員、それから各県税事務所の職員、一生懸命努力をしながら努めてくれておるというふうに思っております。定数調整についてはあらかじめ立場上、予断をもって申し上げることは困難なわけでありますけれども、いずれにしても、与えられた人材を先程申し上げましたような人材育成とも相まいりまして、課税の公平とそれから適正な微収といったものに、努力を続けてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を願いたいと思います。

田中 俊行

 ありがとうございました。

▲このページのトップへ

2・3

青少年の健全育成について・公共交通網の整備と活用について
田中 俊行

 時間の関係で2番目と3番目の質問については、一括して質問したいと思います。

 青少年の健全育成についてお尋ねをいたします。現在の青少年を心身ともに健やかに育てていくためには、いわゆる出口で押さえること、すなわち非行に走る青少年に対して法や条例によって規制をしたり取り締まる、このことも現実問題としては必要ではありますけれども、しかし、真の健全育成とは入り口で予防するといいますか、いわゆる良識と正しい力を養成するという、言いかえれば社会のルール、自由と責任、権利と義務の考え方を体得して、社会人の一人として自立していくそのプロセスをサポートすること、そのことが本質であろうと思っております。

 そういう意味で、施策番号123の施策目標として過去2年間において、社会活動、地域活動に年間5日、5回以上参加した青少年の割合を据えているのは、おおむね適正だというふうに思います。しかしながら、中・高校生がみずから企画・運営を行う青少年の居場所づくり、この事業を県内17ヶ所で実施したものの目標値をクリアできなかった。そのことはどこに原因があるのかということを考えますと、一つには広く青少年へのPR活動ができていなかったということも考えられますが、どのような広報、PR活動を行ったのでしょうか。

 また、学校帰りや土日に初めての人でも、気軽に参加できるようなオープンで、魅力ある体験機会を提供することが重要であるわけですけれども、果たして一部の若者に対する場の提供のみになっていなかったのか。中・高生みずからの企画・運営ということについては、私も基本的に賛成ではありますけれども、任せきりではなくて、的確なアドバイスも必要だと考えます。特に地域の子どもは地域が育てる、地域の特性に合わせて魅力的な体験の場を提供するというこのテーマを実現するためには、地域住民の方々の参画も必要だと考えます。青少年以外の地域の人たちがどのように、どのような形でかかわったのか。地域との連携についての当局の考え方とあわせて、お示しをいただきたいと思います。

 もう一つ、公共交通網の整備と活用についてお伺いをしておきます。鉄道やバスといった公共交通機関が単に県民の日常生活の利便性を図るということのみならず、交通渋滞の緩和やCO2等の排出抑制など、環境負荷の軽減にも寄与するという大きな役割を担っていることは、ご案内のとおりであります。しかし、交通手段のうち公共交通機関を利用する人の割合は年々減少し、それに伴って事業者の経営が苦しくなってサービスが低下する、ますます利用者が減る、こういう悪循環に陥っているのが現状であります。ちなみに、平成16年度の利用率は政策目標14.2%、前年実績12.4%に対し10.8%と低い数値に甘んじております。

 何といっても自家用車の利用の急増が大きな要因として考えられますが、できる限り県民が自家用車の利用を控え、積極的に公共交通機関を利用することが求められております。県当局はその対策として、いかなる手を打ったのでしょうか。確かにバスについては、生活路線や市町村の自主運行バスへの県の支援を補助金という形で行っております。また、鉄道については、安全性向上やサービス向上を目的とした中小鉄道事業者の設備投資への財政的支援等を行った。こういうことでありますが、結果として公共交通機関の利用率はじり貧状態にあります。単なる事業者や市町村への財政的支援にとどまらず、公共交通機関の利用率アップにつながる仕組みをつくることが欠けているんではないでしょうか。

 例えば、私が以前からたび重なって申し上げていることですが、駅やバスの停留所の近くまでマイカーで行って、そこから混雑、渋滞する都心部には公共交通機関で行く、こういう形のいわゆるパークアンドライド、この手法は相当効果が期待できるシステムであり、市町村との強い連携の中で、県が積極的に県内全域に展開していくべきと考えますけれども、平成16年度は一体どう取り組んだのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 以上です。

宮村生活部長

 青少年の居場所づくりにつきまして2点ご質問ございましたんでお答えいたします。

 この居場所づくりにつきましては、平成15年度から開始しておりまして、地域の空きスペースやあるいは公民館等の施設を活用いたしまして、青少年が気軽に立ち寄ることができる居場所を設けて、青少年自身が自立心や社会規範を身につけていくことをねらいとしたものでございまして、県といたしましては、募集に当たりまして青少年育成市町村民会議への募集案内であるとか、あるいはNPOや地域の健全育成活動者への働きかけに加えまして、FMラジオや県のホームページ、あるいは啓発誌を通じて啓発を行ってきたところでございます。

 15年度は15団体からスタートいたしましたが、地域からの要望もございまして、平成16年度は20団体を募集いたしました。結果、19団体から募集はございましたが、途中で2団体につきましては事業が中止に至ったために、結果的に16年度は17団体が活動しておるところでございまして、今年度はさらに2団体が減りましたが、新規に1団体加わりまして、16団体で運営しておるところでございます。

 次に、地域のかかわりについてもご質問ございました。この事業は青少年の自主性を重んじてやっておる事業でございますけれども、決して放任ではなくて、NPOやあるいは地域の育成活動者等で構成する青少年の支援委員会を設置いたしまして、その中で選任されましたコーディネーターが中心となって、この居場所の運営等の活動を展開しておるところでございます。県といたしましては、活動場所を訪問するなり、あるいはこういったコーディネーター等の活動状況に対する意見交換会の場を設置したり、あるいは各地域で実施されておりますそれぞれの居場所の情報交換を行うと、こういったように事業が円滑に進むように支援を行っておるところでございますし、また、それぞれの活動団体の取組につきましては、県のホームページで居場所づくり事業というのを設けまして行うとか、あるいは県の発行する機関誌でそういう情報を提供してきておるところでございます。

 なお、この事業につきましては参加された青少年とか、あるいはされなかった青少年、それからコーディネーターの方々にも意見を聞いたところでございます。一定の評価はある反面では、先程先生のご所見もございましたように、全体の周知率が35%程度ばかりだったというようなこと、あるいは成長の段階を踏まえて、画一的な居場所ではなくて個性的な、あるいは多様化を図っていくような必要があるというような意見も寄せられておりまして、今後はこういった意見を十分踏まえながら、より効果的な青少年健全育成事業について、検討してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

浦中地域振興部長

 私の方からは公共交通機関の利用促進、そんなような観点からのご答弁をさせていただきたいと思います。

 委員ご指摘のパークアンドライドの取組みの状況でございますけれども、県内におきます取組ですが、三岐鉄道北勢線において平成16年度に桑名市で星川駅で、東員町が東員駅でパークアンドライドのための駐車場整備を行い、市長が行うまちづくり事業と連携して実施を行いました。そうした背景もありまして、北勢線全体の利用客は今年度9月までの累計で、前年度より6.1%増加していると聞いています。また、三重県が国土交通省にモデル事業として選定された、北勢地区における公共交通利用促進による地球温暖化防止実践活動に取り組んでいるところです。その一環といたしまして、四日市市生桑地区において市やバス事業者等と連携し、ショッピングセンターの駐車場を活用したパークアンドライドを行う準備を進めており、平成18年3月にはバスの運行が開始される予定になっております。

 ご承知のようにパークアンドライドは交通渋滞対策、あるいは環境対策、駅周辺地区の活性化、公共交通の利用促進、そういったものについて、大変有効な取組の一つであると考えております。今後も関係部局と連携して、取り組んでまいりたいというふうに思っています。特に環境森林部のホームページあたり見ますと、パークアンドライドのこういった説明と、それから啓発というんですか、そういったこともやっておりますので、ぜひ、ご利用いただきたいというふうに思います。

 以上でございます。

田中 俊行

 ありがとうございました。

 青少年の居場所づくりにつきましては地域の特性や歴史や文化、こういったものを最大限生かして体験機会を提供するという意味で地域との連携、一層深めていただきたいとこんなふうに思います。

 また、パークアンドライドについてですけれども、一部の地域ではモデル的に行われているようですけれども、県として全県的な把握も余りされていないようですし、力を入れているようにはどうも感じられません。そういう意味で、このパークアンドライドというのは県の交通政策、環境政策の一環として大変有効な政策だと私は信じておりますので、ぜひ、全県的にこれから展開していけるように、市町村や事業者と共同して積極的に取り組んでいただくことを要望して、私の質問を終結いたします。

 ありがとうございました。

▲このページのトップへ